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アコギの弦高調整&ネック調整

中古で買ったアコギや、家においてあった古いギターを生き返らせる方法(ギターリペア術)を紹介します。しかもあまりお金をかけずに自分で出来ることばかりです。基本的に次の項目を順にやっていきますが、たまに順番が前後する場合もあるのでギターの状態を見ながらケースバイケースで対応してみてください。※要加工コンテンツ(ある程度の工作が必要です。自信の無い方はギターショップに頼みましょう)
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用意するもの
  • 先端から測れる定規
  • 紙ヤスリ(100,400番)
  • 六角レンチセット
  • 使わなくなったカード
弦高調整の順番
  1. 弦が張られている状態でネックの反り具合を確認する
  2. 弦が張られている状態で弦高をはかる
  3. ネックが反っているなら、ネック調整をする
  4. 弦高が高ければ、サドルを削って弦高調整

弦高調整とネック調整(動画編)

1: 弦が張られている状態でネックの反りを確認する (用意するもの:なし)

ネックの状態の見かた

弦が張られている状態、正確にはチューニングが合っている状態(厳密に合ってなくてもいいです)でネックの状態を見ます。なぜ弦が張ってある時かというと、弦が張ってある時と弦が張ってない時(あるいは弦を緩めている時)とではネックの反り方が違うからです。普段弦を張っている時、弦は引っ張られていますから、ネックはその分しなっているというのは容易に想像が付くと思います。

ネックを見る時のポイントは、ヘッドからだけではなくてボディーのおしりの方からも見てください。そっちの方がネックの状態がよりわかりやすいです。

ネックがお皿のように真ん中でくぼんでいたら順ぞり、その逆が逆ぞりです。たいていは弦のテンションに負けて順ぞりしてる場合がほとんど。ただ、見てすぐ分かるほどにネックが反っていたら、そのギターはかなり重症です。「気持ち反っているかな?」くらいのものを調整するのがネック調整です。あるいは「弦高を下げたのにまだ弦のテンションが高い」と感じた時にネック調整を行ったりもするので、繰り返しますがここで書いた順番どおりに行かない時もある、ということを頭の隅に置いといてください。

2: 弦が張られている状態で弦高を測る (用意するもの:先端から測れる定規)

アコギの弦高の測り方 弦高(げんこう。げんだかとも読む)というのは弦とフレットとの隙間のことです。弦高の測り方は、12フレット目で弦の「一番下」とフレットの「一番上」のすき間を測ります。これが3mm以上あると概ね弾きにくいギターということが言えます。まずは自分のギターの弦高を確認してみましょう。
トップ板の膨らみ なぜ弦高が高くなってしまうかというと、弦を張っているとある程度の力がギターの表面の板にかかっているのですが、長く時間が経つとその力で表面の板が変形して膨らんだ形になってしまうからです。何年も経つと弦の引っぱる力に負けて、平らだった板が盛り上がってきてしまうんですね。
サドルのでしろを見ておく 弦高を計る時、一緒にサドルの出しろも見ておくといいです。つまりサドルがあとどれくらい削れるのか(後で弦高調整をする時に効いてきます)をあらかじめ確認しておきましょう。削ってしまったものはもう元に戻せないので、確認は忘れずにしてください。

3: ネック調整をする (用意するもの:六角レンチセット)

トラスロッドを回す方向

ネックの状態を見る時は、必ず弦を張った状態で行ってください。弦を張らない状態でネックをまっすぐに直してしまうと、弦を張った時には弓なりに反ってしまうからです。あくまで弦を張って演奏できる状態がネックの基準です。

その点に注意した上でネックを調整します。具体的にはアジャスタブルロッドと呼ばれるもの(トラスロッド、または単純にロッドとも呼ぶ)を回すことで調整します。ロッドを回すには六角レンチを使います。サイズは国産のギターならだいたい5mmのものでいいと思いますが、ギターによっても違うと思うので100円ショップで六角レンチセットを買っておきましょう。

回し方は、「ネックを上にして、時計回りさせることで(ねじを締める方向)順ぞりを直し、反時計回りで逆ぞりを直す」と覚えてください。ヘッドの方に付いてるモデルも回し方は一緒です。

トラスロッドがヘッドの方にあるタイプ

ロッドの場所ですが、その機種によって違います。サウンドホール内のネックとのつなぎ目のところにあるタイプと、ヘッド部分にカバーしてあって、その中にロッドが隠れているタイプと二つあります。今はサウンドホール内にあるタイプのものがほとんどです。

ロッドは基本的に45度、多くても90度くらい回すのが一般的です。あまり多く回しすぎるとネックの形が急激に変わってしまってネックに良くありません。ギターは木材ですから急激な変化には弱いです。それにロッドをいっぱいに回してしまってそれ以上調整できなくなってしまう事もあります。あくまで調整の範囲内であることを覚えておいてください。

開放弦で弦がフレットに当たってしまい音がビビるという場合はロッドを反時計回りにすると直る場合があるので、もしその症状にお悩みの方は試してみて下さい。

順反りのネック 順反り状態のネック。ネックを見る時はフレットの頭が並んだ線を見るといいです。片目をつぶって見た方が分かりやすいでしょう。
逆反りのネック 逆反り状態のネック。かなり微妙な違いを見分けなければいけないので、ネックを見るにはギターを何本も見ていないと分かりにくいですが、写真を見ながら順反り、逆反りの見分けがつくように訓練?してみてください。

4: サドルを削って弦高調整する (用意するもの:紙ヤスリ2種類)

弦高調整セット

実際に弦高を調整してみましょう。用意するものは紙ヤスリ。目の粗いもの(100番くらい)と細かいもの(400番くらい)2種類あるといいでしょう。サドルは弦を外せば簡単に取れるので、それを紙やすりで削ります。あなたのギターのサドルの形がもし特殊な形をしていれば、サドルの底の方を削るようにします。たまに2弦のところだけがオフセットしていたりするものもあるので、そういうものはなるべく原型をとどめておいたほうがいいです。

弦高は3mm以下が目標。2.5mmが理想とされています。それ以上下げると弦とフレットが干渉してしまって悪影響がある場合があるので注意します。

サドルは削りすぎるとブリッジの所に弦が触れてしまって、サドルが意味を成さないという最悪の事態になってしまいます。サドルを削る時は、何ミリ削るのかを鉛筆で印をつけておくと安心です。

弦の外し方 サドルを外す時には先に弦を外しますが、その時弦を思いっきり緩めてからブリッジピンを外すと弦を全て外さなくてもいいので簡単です。
サドル加工のコツ サドル加工の際に注意すべき点は、サドルの底を「 可能な限り平面にする 」ということです。サドルの底はその部分が直接本体に触れる大事な部品なので、底を丸く削ったりして本体に触れる面積が小さくなると、弦の振動がうまく本体に伝わりません。結果「鳴らないギター」になってしまうのです。その観点から、サドルを削る時は弦が触れる方(つまりサドルの上の方)を削って、底の平面性を保つという方法もあります。ただ前述したようにサドルの形はさまざまで、特殊な形も意味があってすることでしょうから、その場合は注意して底の方を削りましょう。かなり注意しないと真ん中がふくらんで削られてしまうので、平らな物の上で平面を確認しながら削るといいです。
サドル下のピックアップ

もう一つの注意点ですが、ギターがエレアコタイプの場合サドルのはまっている穴の下にピエゾ式のピックアップがあるので、それを傷つけないようにしてください。もしピックアップに傷をつけてしまうと音の拾い方が悪くなってしまいます。万が一傷つけてしまって音の拾いが悪くなった時は、ピックアップを裏返すことで復活する場合があります。後サドルの底面が平らでないと音の拾い方が変わってしまう(サドルがピックアップに密着してない部分は音を拾わなくなる)ので、その点も気をつけて下さい。

すき間にカードを挟む

また、たまにサドルのハマる穴の部分が大きくてサドルがガタガタ動く場合があります。そういう時も弦の振動を逃がさないために、どこにでもあるポイントカードやプラスチック製のトランプ等、薄くて丈夫なものを適当な大きさに切ってあいだを埋めるといいでしょう。

また間違って弦高を低くしすぎた場合、カードをサドルの下に挟む事で弦高を高く調整出来ます。音質的には良くないですが、弦がビビってしまうよりもいいので応急処置的に対処してください。

なぜこんなに細かいことを言うかというと、僕の経験上、サドルの音に対する影響力はかなり大きいと感じているからです。

例えばサドルの材質を変えると弦を変えたみたいに音が変わります。僕のギターは最初プラスチックのものが使われていましたが、これを牛骨のものに変えたら、調整が終わって弦を巻きなおしてる段階から分かるほど音が変わりました。具体的には音の余韻が伸びて(サスティーンが伸びるといいます)音もリッチな感じになったのです。アコギに良く使われるエボニー(黒檀)でサドルを自作したこともありますが、これは音が吸収されてダメでした。黒檀も木の中ではかなり硬いんですけど、木材なので振動が吸収されてしまって響かないし、いつもの音量を出すのにもっと力が要るという感じです。あんなちっちゃいパーツ一個で、こんなにも音が変わるんですね。詳しくはこちらのページ。→「アコギの音を良くする方法」

弦高のお話

弦高が違うとギターの弾きやすさは全然違ってきます。僕が弦をライトからミディアムに変えた時、ただ変えただけなのに弦高が1mm増えて4mmになりました。これがすごく弾きにくい!!弦のテンションが倍になったくらいに感じました。今まで弾けていたフレーズが全く弾けず、アルペジオも音が満足に鳴りません。自分ってこんなにギターが下手だっけ?と思ってしまいました。

ギターに初めて触れていた時は確かにこんな風に感じたし、これも修行のうちだと思って3〜4日そのままで我慢していたのですが、さすがにこれはないだろうと思って弦高調整。3mm(弦を替える前と同じ高さ)にしたら俄然弾きやすくなってびっくりした経験があります。たった1mmでこうもちがうものかと。もちろん弦が太くなった分の弾きにくさはありますけど、弦高が4mmあった時と比べてホントに弾きやすさが違うんです。弦高ってすごく大事なんだなと実感しました。弦高を計ってみたら4mm以上ある方。ぜひ弦高調整してみてください。今までのギターの苦労は何だったんだ!?と思うはずです。


TUSQサドル

ギターのメンテナンスと聞くと、なんだか神経質でめんどくさいという印象を持たれるかもしれません。僕もギターを始めた頃はそうでした。でもある程度弾けるようになってくると、最初は道具でしかなかったギターに対して次第に愛着を感じるようになります。そしてギターのためにいいことは何か?いいギターとは何か?を考えるようになります。このページではそんな風に思い始めた人たちのための情報を集めてみました。

簡単に言って、いいギターとは弾きやすくて音も良くて、弾き手の気持ちにこたえてくれるものです。もし弾きにくかったら、演奏に悪戦苦闘して気持ちを伝えるどころではないし、音が良くなかったら気持ちがノリません。気持ちよくギターを弾くために、メンテナンスは必要不可欠なものなのです。

ここで紹介したことを、お店にいって専用のリペアマンに頼むとそれなりにお金もかかってしまいます。しかしポイントさえ押さえれば素人でも出来ることだと思います。事実僕の周りのアコギ(知り合いのものも含む)はこれでかなり改善されていきました。家に眠っていたおんぼろギターも、実は隠された実力を発揮できないでいるだけかもしれません。作業はすべてあまりお金をかけずに出来ちゃいます。それをやるのとやらないのとでは、弾きやすさが全然違ってきます。そして、そうやって自分でメンテしたギターには今まで以上に愛着を感じることでしょう。

ここにあげた情報は全て、僕の経験に基づくものです。なので自分でやってみて効果のあったものだけを取り上げています。ここで取り上げたテクニックが、あなたの持ってるギターに役立てられたら幸いです。

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