では実際に僕がどうやってストロークを考えるのか、順を追ってお話しましょう。全く知らない曲の時を想定します。
まず、何はともあれ取りあえず一回その曲を聴きます。バラードなのか、ロック調なのか、スローなゆったりした曲なのかによって、8ビートなのか、16ビートなのか、それともアルペジオがいいのかを決めます。曲の中でアコギが鳴っているならそれをまず中心に聞きます。アコギで弾きたい曲って、だいたい曲の中でアコギが使われてるはずですから、それを聞くのが一番肝心です。アコギに耳を集中させたら、ストロークのパターンを覚えます。曲の途中でアルペジオのみになる時もありますよね、そういうのもコード譜にメモったりします。音を止める部分があればそれもコード譜にメモして弾く時に反映させます。
アコギにあわせるのが基本ですが、アコギがなかったとしてもストロークの速さはドラムのリズムに合わせることが多いです。
アコギの音だけでなくて、バンド全体の音で、どの楽器が一番ノリを作っているかも聞きます。ドラムの音が実際の歌よりも半拍前でシンバルが入っててカッコいい!と思ったら、ストロークもそれに合わせます。基本的にそんなかんじで曲の部分部分でノリのポイントを覚えていって、それをストロークに反映させていくという手順の繰り返しです。簡単な曲なら、その曲を初めて聞いた段階で、曲の終わりのころには弾き方が出来上がっています。
弾き語りでは自分ひとりしかいないわけで、曲のノリを作るのはギターでしか出来ません。弾き語りでは、アコギの音だけ真似するのではなくて、曲全体のノリをギター一本で表現するというのがポイント。しかしそこが難しい所かもしれません。色んな曲の弾き方を聞かれるゆえんになってると思います。バンド全部の音をギター一本で表現するのですから、そこにはある意味「アレンジ」という概念が必要ですね。
でもそんなに難しく考えなくていいです。繰り返しますが手拍子の話のように、その曲にノレるならストロークも出来ます。
もしその曲の中でアコギが鳴っているなら、まずはストロークパターンを覚えましょう。そんなに厳密じゃなくても、聞こえる風でいいです。8ビートとか16ビートとか言葉で理解していなくても、ストロークの音を口で言えるようにしてください。「ここのパートはジャンジャジャージャジャジャだな」ってかんじで。あとはそれにあわせて弾いていくだけです。
例えばサビの前にジャラーンと音が伸びる部分があったとしたら、ギターでもジャラーンと音を伸ばしたほうがいいでしょう。あるいはブレイクポイント(バンドの音が止まってボーカルだけの部分)があったら、ギターもそのように音を止めたほうがいいでしょうね。歌詞の頭に合わせてストロークのリズムを合わせる時もあります(僕が食ってコードを弾く時はいつもそういう時です)。ドラムの音に合わせる時もあります。その曲のノリをつくっているのはそういう部分なので、それを、覚えてください。あとはギターを「そうなってるように」弾くだけです。それを掴むために、その曲を何度もよく聞いてください。聞いてるうちにノリのポイントを掴んでくるはずです。
結局、その曲がそうなってるからそう弾いてるだけの事なんです。僕の動画で「弾き方」なんて言ってますけど、「ムービーでこう言われたからこう弾かなきゃいけないんだ」という風には考えないでください。僕だってYUIからGood-bye daysを教わったわけじゃありません。繰り返しますが、曲を聴いてみて、そうなってるからそう弾いてるだけです。 |