ペキニーズ
ライオンとサルが一緒になり、出来た子供はライオンの威厳とサルの愛嬌を持ち合わせていた。
それがペキニーズだとの中国の古い言い伝えがあります。
この犬種の先祖もシーズーと同じく、チベットのラマ教寺院の秘蔵っ子、
ラサ・アプソンといわれています。
ラサ・アプソン、シーズー、ペキニーズ、この3種は複雑に絡みあっています。
整理をしましょう。。。。。。
ラサ・アプソンはチベットで2000年余の歴史のある、寺院や貴族の秘蔵っ子。
それが古代中国の皇帝に献上され、宮廷でペギニーズに改良。
どのようにしてラサ・アプソンがペギニーズに変身していったのかはよく分かっていません。
何しろ2000年も昔の、権力闘争渦巻く宮廷内での門外不出の出来事でしたので。
その内、古文書の中に、その交配経緯の記載が見つかる日が来るかもしれません。
このペキニーズが誕生してより、またまたチベットより献上された、
ラサ・アプソンとの交配で、シーズーが固定されたそうです。
この3犬種は、いずれも皇帝や貴族また僧侶達に限定された愛玩の対象で、
庶民とは隔離された遠い世界の出来事でした。
唐代には、ペキニーズの中国での存在の記録が残されており、
映画ラスト・エンペラーには、西太后(清代)の膝に抱かれたペキニーズが登場します。
阿片戦争(1860年)のとき、
北京に攻め込んだ英国軍の将校が宮廷のペキニーズを自国に持ち帰り、
ビクトリア女王に献上、女王に大変愛され、その後急速に世界に広がりました。
「北京拘」即ち「ペキンの犬」がその名の由来です。
またまたビクトリア女王の登場です。
女王はいったい何種類の動物達と暮らしていたのでしょう。
この犬種の遺伝子に関する病気は、18専門的には認められています。
一番頻度の高いのは「軟口蓋過長症」・・口腔の上奥が垂れ下がる。
いびきの原因で、慢性的に呼吸が障害されるので、外科切除。
目の大きな犬種は目の障害が多いです。
「睫毛乱生」、「睫毛重生」・・いわゆる逆さまつげ、慢性結膜炎や流涙症を発症し、手術です。
「パンヌス」・・角膜表面に異常血管新生。
「涙管閉塞」・・症状として流涙症。
「小眼球症」。「若齢性白内障」。「進行性網膜萎縮」
・・カメラのフィルムに当たる網膜の萎縮が、子犬の時より進行性に始まり、最終的には失明。
骨に関しては・・・
「歯突起形成不全」・・第I頚椎を支える、第二頚椎の小さな突起が欠除、
程度により、頚部痛より後躯・四肢麻痺へ症状が進むので手術。
「椎間板疾患」・・程度により内科・外科療法の選択。
「頭蓋骨短縮症」。
ヘルニアとしては、「臍ヘルニア」。「鼠径ヘルニア」
・・嵌頓すると腸閉塞になるので手術。
その他に、「難産」・・頭の大きな犬種なので、妊娠後期には必ずレントゲン・超音波検査。
「停留睾丸」・・鼠頚部停留は手術で整復可能。
腹腔内停留は人の場合と違い、腫瘍化の可能性は低い。
「陰茎小体遺残」。
「尿路結石」・・ほとんどが膀胱結石。
「スイマー」・・生後4〜6週で始まる起立不能。
扁平胸を伴う。游いでいるような姿に見える事よりの命名。
