我々は副腎皮質ホルモンといえば、皮膚科で処方される”合成”副腎皮質ホルモンであるステロイドを思い浮かべますが、皮膚科の先生などの説明や記述で、ともすれば誤解を与えるような場合が多いと思います。
たとえば
副腎皮質ホルモンの本質を見誤る典型的な説明の例として、次のようなものがあります。
・ステロイドを使用し続けると、本来副腎からから分泌されるべき副腎皮質ホルモンが分泌されなくなり、急にやめるとリバウンドが発生する。体内で正常に副腎皮質ホルモンが生成されるようになったらアトピーも軽快する。
こういう記述や説明は非常に誤解を与えやすいものです。上のような説明ですと副腎の機能が回復して、”天然”の副腎皮質ホルモンが分泌されると万事うまくいくように考えてしまいますが、副腎皮質ホルモンとはそのようなものではありません。大量に分泌されると健康に悪影響を与えます。以下、本来のステロイドとはどのように生成されどのような働きをするかを説明しますので、是非参考にしていただければと思います。
【副腎皮質ホルモンが分泌される仕組み】
副腎皮質ホルモンはストレスを受けたときや、ウイルスが体内に侵入したときに分泌されるものです。
大脳がストレスを受けると、副腎”髄質”からノルアドレナリンやアドレナリンといったいわゆるストレスホルモンが分泌されます。よくストレスで血圧が上がったり、汗が出たり、動悸がしたりするのはこれらのホルモンの働きによるものなのです。これらのホルモンの働きでストレスに対して戦ったり逃げたりしようとするわけです。
さて、ストレスホルモンの作用によってストレスに対して戦ったり、逃げたりしてストレスが除去できればそれでいいのですが、除去できないといよいよ副腎皮質ホルモンの登場になります。このとき図にあるように視床下部からの指示で副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が下垂体から分泌され、副腎から副腎皮質ホルモンを分泌することになります。この副腎皮質ホルモンはコルチゾールと言われています。
少々難しいことを書きましたが、
要はストレスを受けていると、これの緩和のために副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が分泌されるということです。ちなみにこの
コルチゾールはビタミンCとコレステロールから作られています。よくビタミンCが足りていないとストレスに過敏(怒りっぽくなる)とか言われていますが、ビタミンCが足りないとコルチゾールを作る原料がないので、ストレスが癒されずそうなってしまうということです。
【副腎皮質ホルモンが体に及ぼす悪影響】
副腎皮質ホルモンが上記で述べたような作用をするだけならそれで問題はないのですが、過剰なコルチゾールは健康に悪影響を及ぼすことが最近わかってきています。例としては次のようなものがあげられます
・免疫反応の低下によって、風邪、インフルエンザにかかりやすくなる
(アトピーは免疫の過剰反応によっておこるものですから、免疫反応を強制的に低下させると湿疹ができなくなりますので、ステやプロトピックはこの効果で効力を発揮しているのです)
・慢性疲労に陥る
・肌が乾燥したり、毛が薄くなったりする
・生理痛が激しくなる
上記の例以外で、信憑性については?なのですが、物忘れが激しくなるとか、肥満、糖尿病にかかりやすくなるという説もあります。
アトピーの話とはそれますが、ストレスが健康によくないとされているのはこうした理由によるもので、ストレスで体を悪くする元凶はなんとステの大量分泌にあるのです。
また、これらの悪影響は”私の個人的な考え”ではありません。広く確認されています。一度”コルチゾール”をインターネットで検索していただければ類似の解説は目にすることができると思います。
【ステロイドを大量に使用することとは】
アトピーや花粉症、喘息の患者に処方されるステロイドは合成のコルチゾールです。コルチゾールによる悪影響は上記で述べたとおりですが、アレルギー患者にはこんなものを外部から自分の体に、しかも大量に与えているのです。極論すれば湿疹が治るからと発がん性物質を投与しているようなものとは考えられないでしょうか。天然のステであるコルチゾールは視床下部によって分泌量を厳密にコントロールされています。それを外部から強制的に自分の体に持ち込むことの恐ろしさを考えていただけたらと思います。
【医師による説明について】
冒頭で誤解を生みやすい説明の例として
・ステロイドを使用し続けると、本来副腎からから分泌されるべき副腎皮質ホルモンが分泌されなくなり、急にやめるとリバウンドが発生する。体内で正常に副腎皮質ホルモンが生成されるようになったらアトピーも軽快する。
ということを記載しました。この内容は副腎皮質ホルモンが体内で生成されるのが”善”であるかのようにとれますが、いかに誤解を与えやすい説明であるかご理解いただけると思います(そもそもコルチゾールはアトピーの湿疹を治すために分泌されるものではありませんので)。あと、よくある説明で”アトピーは体質なので治らないからステロイドでコントロールして。。。”などという説明はとんでもないことがお解かりいただけると思います。
【免疫を抑制せずにアトピーを治すこととは】
ステを外的に持ち込むか、体内で生成されるかは別にして、副腎皮質ホルモンの大量使用(分泌)は健康に悪影響があることはお解かりいただけたと思います。我々はストレスを避け、副腎皮質ホルモンができるだけ少ない状況で生活したいものです。
さて、免疫を抑制せずにアトピーを治すには、免疫反応の元となる異種たんぱく質を体内に侵入させなくするしかありません。その方法はやはり胃腸を強化し、たんぱく質を消化、排泄できるようにもっていくしかなく、当HPで記載している根本療法以外に方法はないと思うのですがいかがでしょうか。